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佐呂間町「若佐地区竜巻災害の記録」

佐呂間町若佐地区上空から見た竜巻の爪あと

平成18年11月に佐呂間町若佐地区で発生した竜巻災害の記録

平成18年11月7日午後1時20分頃、突然、我が町佐呂間町が日本における観測史上最大規模と言われる竜巻に襲われました。時間にすると15~20秒位の間ではありましたが、竜巻が去った跡地はいまだかつて私達が目にしたことのない、壮絶な光景でありました。
もっとも被害が大きかったのは、目下国道333号線の新佐呂間トンネルの工事を請け負っている企業の事務所兼宿泊所であり、その範囲は住宅地域へも広がり、飛散物の一部は20km先のオホーツク海で発見されると云う凄まじいものでありました。
この竜巻によって、工事に関係しておられた9名の方が尊い命を亡くされ、また31名の方々が重軽傷を負うと云う、痛ましい犠牲者がでてしまったのであります。更に建物の被害についても、100棟以上にまでおよびました。
被災現場では竜巻の通過と同時に強い雨が降り出した中で、すでに遺体となった方、重傷を負った方、更には行方が分からない方々の捜索が、消防・警察・工事関係者・地元住民・町職員等で、午後10時頃まで行なわれました。
翌日からは本格的な被災地の復旧作業が始まり、陸上自衛隊遠軽駐屯地より100名体制の隊員による支援活動が、多くのボランティアの方々とともに行なわれました。この作業は誰もが信じられない程のスピードで進み、被災者の方々にとっても、どれほど心強く感じたか計り知れないものがありました。その後、多くの方々によるご協力のもと、復旧作業は順調に進み、冬の到来までには大方の整理を済ませることができました。
一方この災害を知り、全国各地、更には海外からも多くの激励や支援物資、義援金が寄せられました。ここに改めて感謝とお礼を申し上げます。
今回の竜巻災害に対しましては、国や道を始め大学等の研究機関からも多くの方々が現地調査に入られ、その報告書もいただきました。
町といたしましても、今回の災害を何とか乗り越えて一安心することなく、この体験から学んだこと更には多くの反省すべき点を整理し、今後に役立てなければと考えました。
今回の竜巻によって犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたし、被災された多くの方々の心の傷が一日も早く癒えることを念じながら、報告書をまとめさせていただきました。

PDFにてご覧いただけます

佐呂間町若佐地区竜巻災害報告書PDFファイル(5531KB)

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